シカゴを拠点とするポール・セラーノなるマイナートランペッターが残したキャノンボール・アダレイのプロデュースによる唯一のリーダー作品です。同郷のバンキー・グリーン(ts)やジョディー・クリスチャン(p)、ベースには後にコルトレーンと共演するドナルド・ギャレット、ドラムスにはピート・ラロカという渋いクインテット編成による重厚でクールなハードバップです。特にランディ・ウェストン "Little Niles" 〜 "Mr. Lucky" の流れは最高です。あまり取り上げらてない印象のアルバムですが、ストレートアヘッドなサウンドは何も聴き応えたっぷり。まさしく隠れた名盤です。
PAUL SERANO(tp) BUNKY GREEN(as) JODIE CHRISTIAN(p) DON GARRETT(b) PETE LA ROCA(ds)